LiveLiNQ Evicence で利用可能な、TP-Link製のNVR(VIGI NVR1004H)および VPNルーター(Omada ER605)の設定方法をご紹介します。
<必要なもの>
・NVR(VIGI NVR1004H)
・VPNルーター(Omada ER605)
・ハードディスク(録画保存用 Western Digital WD11PURZ)
・プラスドライバー
1.NVR筐体の組み立て
NVR筐体のネジを外し、録画用ハードディスクをインストールします。
まず、背面2か所のネジを外します。
その後、両側面のネジを外します(計2か所)
ネジを外すと、筐体の上蓋を外せるようになるので外し、内部の基盤を確認します。
HDD接続用の端子があるので、そこにハードディスクをはめ込んでいきます。
ハードディスクは、固定用のネジ部分に、開封時すでにネジがはめられている場合があるので、これを外します。
外した部分には、NVRに付属していたネジを取り付けます。
※このとき、きつく締めすぎないよう注意!! 後の工程に影響あります。
NVR基盤の端子部分にハードディスクをはめ込みます。
はめ込んだ際、NVR筐体を裏返して背面を確認します。
先ほど、ハードディスクに取り付けたネジが筐体にはまっていることを確認します。
ネジがはまっていることを確認後、強めにねじ止めをします。
2.NVRの起動・初期設定
NVRに電源コードを接続し、起動させます。
NVRに設定画面表示用のディスプレイと、操作用のマウスを接続します。
NVRは起動後、初期設定画面が表示されます。
Languageを日本語に設定し、ユーザー名やパスワード等、必要項目を入力します。
次へをクリックし、ハードディスクの設定画面に移ります。
設定画面内に先ほど筐体にはめ込んだハードディスクが表示されるので、表示されているハードディスクにチェックを入れ、
初期化をクリックします。
初期化が完了すると、ステータスが「ノーマル」になります。
3.NVRとLiveLiNQ Evidenceの接続
VPNを介さず、直接NVRとLiveLiNQ Evidenceを接続し、PC映像を保存する方法をご紹介します。
まず、使用しているルーターやスイッチングハブとNVRをLANケーブルで接続します。
下記が接続のイメージ図です。
LiveLiNQ Evidenceを起動。開始ボタンをクリックし、PC画面のストリームを開始します。
NVRの設定画面からカメラを追加をクリックします。
表示された画面の上側のリストに LiveLiNQ Evidence で指定したIPと同じものが表示されます。
(表示されない場合、再読み込みボタンをクリックしてみてください)
右端のプラスボタンを押して、LiveLiNQ Evidence を下の登録デバイスの一覧に追加します。
追加しただけだと、ONVIFによるユーザー認証が完了しておらず、表示・録画ができないので、
設定画面からLiveLiNQ Evidence側で設定したユーザー名とパスワードを入力します。
編集ボタンを押して、設定画面を開きます。
LiveLiNQ Evidenceで設定したユーザー名とパスワードを入力します。
接続状態が「接続しました」になれば、完了です。
4.NVRとLiveLiNQ Evidenceの接続(VPN経由)
VPNルーターを介してNVRとLiveLiNQ Evidenceを接続し、PC映像を保存する方法をご紹介します。
VPNルータを介する場合は、いま使用されているスイッチングハブとNVRの間にVPNルーターを設置します。
VPNルーターの設定方法
PCをVPNルーターのLAN側にLANケーブルでつなぎ、VPNルーターの設定画面へアクセスします。
IPアドレス「192.168.0.1」をブラウザで入力し、設定画面へアクセスします。
初回アクセス時、管理者のユーザー名とパスワードの設定を求められるので、任意のものを入力します。
表示された設定画面から、Statusの「Traffic Statistics」を選択し、WANのアドレスを確認します。
(同一LAN内のDHCPサーバーからIPアドレスを割り当てています)
次に、VPN IPプールを設定します。(VPNクライアントが接続した際、割り当てる仮想IPの範囲を設定します)
設定画面の Preferences の「VPN IP Pool」を選択します。
表示された画面の「Add」を選択します。
表示された入力領域に、以下のように入力し、OKをクリックします。
IP Pool Name : (任意の名前)
Starting IP Address : 192.168.0.10
Ending IP Address : 192.168.0.20
次に、L2TP VPNサーバーを有効にします。
設定画面の VPN の「L2TP」を選択します。
表示された画面の「Add」を選択します。
表示された入力領域に、以下のように入力し、OKをクリックします。
WAN : WAN
Authentication Type : Local
IPsec Encryption : Encrypted
Pre-shared Key : (任意のキー)
Local Network Type : Network
Local Networks : LAN
Status : Enable
次に、L2TP VPNユーザーを作成します。
設定画面の VPN の「Users」を選択します。
表示された画面の「Add」を選択します。
表示された入力領域に、以下のように入力し、OKをクリックします。
Account Name : (任意の名前)
Password : (任意のパスワード)
VPN Type : L2TP
Local IP Address Pool : (VPN IPプールで設定したもの)
Primary DNS : 8.8.8.8
Secoudary DNS : (空欄)
Network Mode : Client-to-LAN
Max Connections : 10
以上で、VPNルーターの設定は完了です。
VPNクライアントのアクセス手順
VPNクライアント(LiveLiNQ Evidence を起動しているPC)から、VPN認証を利用し、NVRのネットワークへアクセスする手順をご紹介します。
Windowsの設定画面より、ネットワークとインターネット内のVPNの設定画面を開き、VPNを追加をクリックします。
表示された入力領域に、以下のように入力し、OKをクリックします。
VPNプロバイダー : Windows(ビルトイン)
接続名 : (任意の名前)
サーバー名またはアドレス : (VPNルーターのWANアドレス)
VPNの種類 : 事前共有キーを使った L2TP/IPsec
事前共有キー : (VPNサーバーを有効にした際、設定したキー)
サインイン情報の種類 : ユーザー名とパスワード
ユーザー名(オプション) : (VPNユーザー設定時に設定したユーザー名)
パスワード(オプション) : (VPNユーザー設定時に設定したパスワード)
接続ボタンを押し、ステータスが接続済みとなれば接続完了です。
接続した状態で LiveLiNQ Evidence を起動すると、VPN IPプールで設定した範囲内のIPアドレスがリストに出ます。
(画像の場合は、192.168.0.10)
VPNのIPアドレスを選択し、開始ボタンを押すことで、通常と同様にNVRへ映像を出力することができます。
NVRの設定画面には、VPN IPプールで設定したIPアドレスが表示されます。(この手順の場合、192.168.0.10)
通常時と同様にNVRの設定画面から接続を行います。