親子で挑む“見張り隊”ミッション
― T-Messe2025「科学ものづくり教室」で育む、未来のSTEM人材 ―
富山県で開催されたものづくり総合見本市「T-Messe2025」。
その会場の一角で、私たち株式会社EvoLiNQは、
富山県機電工業会が主催する「科学ものづくり教室」の運営を担当しました。
今回のワークショップのテーマは、
「センサーで見張り隊!ドアの開けっ放しストップ大作戦」。
とやまDXコンソーシアムのからの依頼を受けて、
小学生と保護者を対象に、45分間の親子プログラミング体験を行いました。
センサーと音楽でつくる「ドア見張り隊」
机の上には、株式会社スクーミー製の教材「SchooMy」、そしてノートパソコン。

私たちは、子どもたちが自分の手で“動くもの”を作り出せるよう、
できるだけわかりやすく導きました。
ドアの開閉を磁気センサーで検知し、
好きな音楽を鳴らすプログラムを自分で組む――
それが今回のミッションです。
最初は「難しそう」と戸惑っていた子どもたちも、
少しずつセンサーの仕組みや条件分岐の考え方を理解し、
自分の力で試行錯誤を重ねていきました。
「できた!」
音が鳴った瞬間の笑顔と、保護者と目を合わせて喜ぶ姿は、
まさに“ものづくりの原点”そのものでした。
親子で学ぶ、“考える力”の育て方
この教室の特徴は、親子が同じテーブルで学び合うことにあります。
センサーが反応しない、音が出ない――そんなトラブルも、
親子で原因を探り、考え、解決していく。

「どうしてこうなるの?」「じゃあ、こうしてみよう」
そんな対話が自然に生まれていました。
私たちは、こうした時間こそがSTEM教育の核だと考えています。
単にプログラミングを“教える”のではなく、
自ら考え、創り出すプロセスを親子で共有することで、
子どもたちは“学ぶ力”を自分の中に育てていくのです。
家庭から育てる、DX人材
今回のテーマは、身近な「ドアの開けっ放し」という課題。
しかしそこに、ここにたどり着くため、プログラムの制御構文・・・
順次処理、繰り返し処理、分岐処理を学び、
その中で、音を鳴らす命令文、磁気センサーの値をいれて繋いでいく。

私たちEvoLiNQは、こうした体験を通じて、
子どもたちが“技術で社会の課題を解決する力”を身につけることを目指しています。
地域企業団体や教育機関、行政との連携により、
富山から次世代のデジタル人材を育てていく――
その最初の一歩が、この科学ものづくり教室なのです。
「つくる楽しさ」を未来へつなぐ
EvoLiNQは、教育現場と産業現場をつなぐ架け橋として、
プログラミング教材の開発支援、講師育成、
そして自治体との連携事業などを展開しています。
私たちにとってテクノロジーは“目的”ではなく“手段”です。
大切なのは、子どもたちが「つくるって楽しい」「考えるって面白い」と感じること。
その小さな発見が、将来、地域を支えるエンジニアやクリエイターへとつながっていくと信じています。
これからも私たちは、地域とともに学びの場をつくり、
子どもたちの創造力と探究心を育むSTEM教育を推進していきます。
その一つひとつの笑顔が、未来のDX社会を支える力になると、私たちは確信しています。